あなたは両親や子どもと、良好な関係を構築・維持できていますか?
もしあなたの答えがNOなら、是非ともチェックしてほしい映画を紹介します。
マイ・マザー
カナダのケベック州の何の変哲もない小さな町で暮らす17歳のユベール。
母子家庭で育てられたユベールは、毎日のように何かと口を挟んでは自分をコントロールしようとする母親に毎日いら立っています。
やがてユベールの母親に対するイライラは激しい憎悪へと変化していくのですが・・・・
見どころ(ネタバレあり)
わたしがこの映画を観た時に、真っ先に思い出したのは「愛しのアイリーン」という映画です。
「愛しのアイリーン」では、「そろそろ結婚したら?」という空気に勝てずにフィリピンで花嫁を買う男(岩男さん)と、経済的に苦しい家族を救うために花嫁になることを選んだフィリピン女性(アイリーン)の関係性が描かれています。
岩男さんも、アイリーンも、「駆り立てられて」夫婦になったというのがポイントです。
駆り立てられて結婚したのですから、結婚当初「愛」なんてものはありません。しかし岩男さんとアイリーンは結婚生活のなかで「愛のようなもの」を発見してくのです。
わたしは「マイ・マザー」を鑑賞したときに、「愛しのアイリーン」と似たような構図を発見しました。
つまり「駆り立てられた結婚」が「夫婦愛」を前提としないのと同様に、すべての親子関係も「親子愛」を前提としないのが真実なのではないかと思ったのです。
「子供は親を選べない」といいますが、「親も子供を選べない」のです。
ですから親子関係があれば、自動的に仲良しな関係性が保証される。。というような発想は幻想でしかないのです。
それにも関わらず、ユベール(息子)は「お母さんは、母親失格だ!」と主張し、ユベールの母親は息子のことを「文句ばかりいうクソガキ」だと信じて疑いもしません。
お互いが「自分が正しい」という信念を曲げようとしないので、親子関係は修復が絶望的なほどに破壊されていきます。
どうすればボロボロの親子関係を修復することができるのでしょうか?
「マイ・マザー」のラストでは、修復が不可能と思われた親子関係が修復される「奇跡」が描かれます。
その奇跡を目撃すれば、親子関係を修復する「要点」がどこにあるのか理解することができるはずです。親子関係で悩んでいる方は是非ともチェックしてみてください。
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